フリーランスになると年収が上がるのはわかったけど、税金が増えるのかな…?
こんな疑問に答えます。
✔ 本記事の内容
- フリーランスになると税金は安くなる
- 常駐型のフリーランスは事業税がかからない
- 経費を増やして、課税所得を圧縮する
- 所得控除を増やして、課税所得を圧縮する
- 節税の戦略を考える上で、絶対に読んでおくべき1冊
僕はフリーランスのITコンサルタント歴3年ですが、年収は1500万程度稼いでいます。何もしないとかなり税金を取られるので、真剣に節税対策に取り組んでいます。
先日、こんなツイートをしました。
フリーランスになると、税金は安くなります。会社員とフリーランスの税金を比較した記事のほとんどは、前提条件が間違っていて、フリーランスはなぜか、節税を一切しないことになっています。
今回はこのツイートを掘り下げて、フリーランスになると税金が安くなる理由について、解説したいと思います。
常駐型のフリーランスは事業税がかからない
客先に常駐するような、準委任契約の場合は、独立した事業とはみなされず、事業税が課されません。フリーランスは個人事業主なのに、独立した事業としてみなされないのは残念な気もしますが、「見栄より実利」です。
フリーランスになると税金は安くなる
フリーランスになると税金は安くなります。
理由は、サラリーマンと違って、フリーランスは課税所得の額を、自分で圧縮できるからです。
具体的には、課税所得をコントロールする方法は2つあります
✔ 課税所得の圧縮方法
- 方法①:経費を増やす
- 方法②:所得控除を増やす
左側が会社員で、右の2つがフリーランスです。フリーランスは経費と所得控除を増やすことで、税金がかかる「課税所得」を圧縮することができます。
それでは、どうやって経費と所得控除を増やすのか。順番に解説します。
経費を増やして、課税所得を圧縮する
フリーランスは会社員と違って、経費を使えます。実は会社員にも「給与所得控除」と呼ばれる、会社員の経費に相当するものがありますが、これは年収によって固定されています。年収1000万の場合だと、195万円です。
一方で、フリーランスの場合は、仕事に関連して支払ったものがすべて経費になります。この「仕事に関連して支払ったもの」というのがミソで、仕事に関連して支払ったものであれば、経費にできます。
そして重要なことは「経費を増やすことは、支出を増やすことではない」ということです。どういうことか、具体的に説明しましょう。
例えば、家賃や水道代はフリーランスなったから発生する支出ではなく、生きていればかかりますよね? 新たな支出を増やすのではなく、「すでに発生している生活費をどれだけ経費に組み込めるか」が、フリーランスが税金を減らし、手元に残るお金を増やす鍵になります。
✔ 経費の具体例
- 家賃の半分
- 水道・電気・ガス代の半分
- 個人の携帯電話利用料金の9割
- 書籍や新聞、メルマガの代金
- 外食代の全額
僕は客先に常駐していますが、家賃の半分は経費にしています。なぜなら、家に返っても、帳簿をつけたり、請求書をつくったり、フリーランスに必要な活動をしている(という建前になっている)からです。光熱費も同じ考え方です。
仮に家賃が10万円の場合、半額を経費に計上すると、そでだけで経費を年間60万円、増やせます。
誰かと外食した場合も、領収書はもらって、全額経費にします。もちろん、仕事に必要な情報交換をおこなったという建前です。
所得控除を経費を増やして、課税所得を圧縮する
フリーランスや経営者は、サラリーマンと違って、節税ツールが充実しています。いろんな節税ツールがあるのですが、今回は、必ずやるべきことを2つだけ紹介したいと思います。
- その1:小規模企業共済に加入する
- その2:確定拠出年金(iDeco) に加入する
その①:小規模企業共済に加入する
フリーランスになったら、まず小規模企業共済に加入することが最優先です。月額最大7万円(年 84万円)が所得から控除されます。フリーランスを辞めると支払った掛け金は全額、退職金のような形で返ってきます。
その②:確定拠出年金に加入する
小規模企業共済に年間84万円の掛け金を支払っても、まだ余裕がある場合は、確定拠出年金に加入することを検討してください。こちらは月額最大 6.8万円(年 81.6万円)をかけることができます。
僕は毎月、6.7万円を掛けており、毎月こんな感じで資産状況を公開しています。なぜ、6.8万円ではなく、6.7万円なのかは、どこかで説明したいと思います。
フリーランスの節税を考える上で、絶対に読んでおくべき本
最後にフリーランスになったばかり、フリーランスになることを検討している人に必ず読んでほしい本を紹介します。ステマなしです。
税制の抜け穴をうまくつくことで、節税する方法を解説しています。この本を買って、この本に書いているとおりに節税をすれば、フリーランスの節税はほぼ完璧と言えます。ここでは紹介できなかったもう少し高度な方法、例えば、家族を青色申告専従者にして、給料を払うことで、世帯としての課税所得を最小化する方法、マイクロ法人を作って、自分に給料を支払うことで、経費と給与所得控除を2重取りする方法などが書かれています。
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