このブログはAWSのEC2インスタンスにワードプレスを導入して実現してますが、利用料金を抑えるために、EC2の自動起動停止を設定しました。
※参考：AWS + WordPressでブログはじめました。
AWSのこの記事の通りに設定すれば、OKですが、AWSに不慣れな人には難しかと思うので、自分の備忘を兼ねて手順を記録することにしました。手順は大きく以下の通りです。
- IAMポリシーの作成
- IAMロールの作成
- 関数の作成（EC2停止用）
- CloudWatchイベントの作成（EC2停止用）
- 関数の作成（EC2起動用）
- CloudWatchイベントの作成（EC2起動用）
※このLambdaは簡易的なLambdaになるので、「複数のインスタンスを別々の時刻に起動・停止したい」というようなことには不向きです。
1. IAMポリシーの作成
1. AWSコンソールから [IAM] をクリック。
2. [ポリシー] – [ポリシーの作成]をクリック。
3. 以下のコードを[JSON] タブに貼り付けて、[ポリシーの確認] をクリック。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"logs:CreateLogGroup",
"logs:CreateLogStream",
"logs:PutLogEvents"
],
"Resource": "arn:aws:logs:*:*:*"
},
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"ec2:Start*",
"ec2:Stop*"
],
"Resource": "*"
}
]
}
4. 適当に名前をつけて、[ポリシーの作成]をクリック。ポリシー名は「EC2StartStopPolicy」にしました。
2. IAMロールの作成
1. AWSコンソールから [IAM] をクリック。
2. [ロール] – [ロールの作成]をクリック。
3. 以下を選択して、[次のステップ：アクセス権限]をクリック。
・信頼されたエンティティ：AWSサービス
・ユースケース：Lambda
4. [アクセス権限ポリシー]で 前の手順で作成した「EC2StartStopPolicy」を選択し、[次のステップ：タグ]をクリック。
5.[タグの追加（オプション）]は何も設定せずに[次のステップ：確認]をクリック
6. 適当に名前をつけて、[ロールの作成]をクリック。ロール名は「EC2StartStopRole」にしました。
3. 関数の作成（EC2停止用）
1. AWSコンソールから [Lambda] をクリック。
2. [関数の作成]をクリック。
3. 以下のとおり設定し、[関数の作成] をクリック。
・オプション：ーから作成
・関数名：StopEC2Instances ※任意の名前でOK
・ランタイム：Python 3.8 ※Python 3.x であればOK（たぶん）
・アクセス権限：既存のロール – 前の手順で作成したロール ※ EC2StartStopRoleにしてます
4. 関数コードのところに以下のコードを上書き。
※青色マーカーの箇所はEC2インスタンスを配置しているリージョンに変更
※黄色マーカーのところには停止・対象のインスタンスのIDを指定(複数指定はカンマ区切り)
import boto3 region = 'ap-northeast-1' instances = ['i-xxxxxxxxxxxxxx', 'i-yyyyyyyyyyyyyyy'] ec2 = boto3.client('ec2', region_name=region) def lambda_handler(event, context): ec2.stop_instances(InstanceIds=instances) print('stopped your instances: ' + str(instances))
<参考>
5. [基本設定]のタイムアウトを10秒に変更
6.画面の最上部の[保存]をクリックして、設定を保存。
4. CloudWatchイベントの作成（EC2停止用）
1. AWSコンソールから[CloudWatch]をクリック
2. [イベント]-[ルール]から[ルールの作成]をクリック
3.以下を設定後、[設定の詳細]ｗｐクリック
・イベントソース：スケジュール / Cron式
・Cron式：任意の設定（僕の場合は、毎日 23時55分に停止させたいので、「55 14 ? * MON-SUN *」を指定
・ターゲット：前の手順で作ったLambda関数名 ※この記事の手順に従っていれば「StopEC2Instances」
4. 適当に名前をつけて「ルールの作成」をクリックします。ここでは「StopEC2Instances」にしました。
これで自動停止の設定は完了です。指定した時間にEC2が停止することを確認できればOKです。
5. 関数の作成（EC2起動用）
1. AWSコンソールから [Lambda] をクリック。
2. [関数の作成]をクリック。
3. 以下のとおり設定し、[関数の作成] をクリック。
・オプション：ーから作成
・関数名：StartEC2Instances ※任意の名前でOK
・ランタイム：Python 3.8
・アクセス権限：既存のロール – 「2.IAMロールの作成」で作成したロール ※ EC2StartStopRoleにしてます
4. 関数コードのところに以下のコードを上書き。
※青色マーカーの箇所はEC2インスタンスを配置しているリージョンに変更
※黄色マーカーのところには停止・対象のインスタンスのIDを指定(複数指定はカンマ区切り)
import boto3 region = 'ap-northeast-1' instances = ['i-xxxxxxxxxxxxxx', 'i-yyyyyyyyyyyyyyy'] ec2 = boto3.client('ec2', region_name=region) def lambda_handler(event, context): ec2.start_instances(InstanceIds=instances) print('stopped your instances: ' + str(instances))
5. [基本設定]のタイムアウトを10秒に変更
6.画面の最上部の[保存]をクリックして、設定を保存。
6. CloudWatchイベントの作成（EC2起動用）
1. AWSコンソールから[CloudWatch]をクリック
2. [イベント]-[ルール]から[ルールの作成]をクリック
3.以下を設定後、[設定の詳細]ｗｐクリック
・イベントソース：スケジュール / Cron式
・Cron式：任意の設定（僕の場合は、毎日 7時00分に開始させたいので、「00 22 ? * MON-SUN *」を指定
・ターゲット：前の手順で作ったLambda関数名 ※この記事の手順に従っていれば「StartEC2Instances」
4. 適当に名前をつけて「ルールの作成」をクリックします。ここでは「StartEC2Instances」にしました。
これで自動停止の設定は完了です。指定した時間にEC2が起動することを確認できればOKです。
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